那覇市辻の風俗店アイドルの火災で犠牲になった方へ敬意を込めて

 

このニュースを知った時、オレは一瞬何が起きたのか理解できず、耳を疑った。なぜなら、ソープランド アイドルはオレの行きつけの店だったからだ。

 

2007年10月14日の午後7時35分ごろ、那覇市辻2丁目の4階建てビルの3階部分にある個室付き風俗店「アイドル」から出火、同店の約270平方メートルを全焼した。

 

当時、店には9人がいて、うち店員とみられる20代の女性が搬送先の病院で死亡。

 

店長(49)とみられる男性と女性の計2人が意識不明の重体となったほか、男性2人と女性4人が軽傷。

 

火は約1時間後に消え、ほかの階への延焼はなかった。

 

第1発見者は

 

「窓から女の人が出てきて、電線とか使って。下に大きい車を置いて、その上に男の人が立って、女の人が飛び降りて、キャッチして助けてた」

 

と話した。

 

仕事が忙しくなり、またいつも指名していたお気に嬢が卒業していたので足が遠ざかっていたが、もしかしたらオレも犠牲者の一人になっていた可能性があるからだ。

 

そう考えると、背筋がゾクッとして恐怖を感じた。

 

現場は沖縄県庁の北西約1キロにある料理屋や風俗店などが密集する繁華街。

 

夜空に激しく煙が立ち上り、爆発音が何度も響いた。

 

女性1人が死亡、ほかにも8人が病院に搬送されたが、炎上する3階から、電線にぶら下がりながら外に逃げた女性もおり、現場付近は悲鳴と怒号で騒然となった。
現場近くの風俗店従業員の男性(38)によると、通りかかった酒店のライトバンの上に男性が乗り、電線にぶら下がってビルから逃げ出した女性を腕に受け止めたという。

 

ほかに窓ガラスをたたき割り、服を着た男女が外へ救助されたという。

 

近くの駐車場にいた男性(64)は立ち込める煙の焦げくさいにおいと「バーン、バーン」という爆発音で火災に気付いたといい、「3階から女性がはしご車に救出されるのを見た」と興奮気味に話していた。

 

消防庁予防課長

特殊浴場業における火災の発生を踏まえた防火安全対策の徹底について
http://www.fdma.go.jp/html/data/tuchi1910/pdf/191101_tokusyuyokujyou.pdf

 

店長(49)とみられる男性と女性の計2人

 

店長があの人なのか、女性が彼女なのかどうかは、今もって不明である。

スキンヘッドのハゲ(店長?)怪しくも親しみある呼び込みに誘われたのは性風俗店アイドル

この火事・火災が起きた時期は、オレがアイドルの常連客を卒業した後のことだった。

 

 

え?店長と見られる男性?もしかしてスキンヘッドのハゲ店長のことか?それから20代の女性って、まさか・・・


 

しばらく何も手に付かない時間が過ぎた。

 

なぜなら、オレがが辻の風俗街で一番通い詰めた風俗店(ソープランド)アイドルが火災に遭ったからだ。

 

新聞やニュースでは未成年者を雇っていたとして児童福祉法や風営法に違反など情報が出ていたが、オレが気になっていたのは亡くなったのが誰なのか、ということだった。

 

あのツルッパゲの愛想の良いオッチャン、オレはあのオッチャンがいる時しかアイドルへは行かなかった。

 

行く前に電話をかけて、声でいることが分かると来店する旨を伝えて出発していた。

 

あのオッチャンが店長だったのか、犠牲者の一人なのかは分からないが、あのオッチャンと出会っていなければ、オレはまゆちゃんとも出会っていなかったからだ。

 

あの付近の風俗店で入口に立っている客引き(キャッチ)のオッチャンって大抵、妖しいよな(笑)

 

ただ、アイドルのオッチャンはなんか違ったんだよ。

 

帽子なんかかぶらず、ハゲてるのも包み隠さずさらけ出す感じがしてよ(笑)

 

とにかくオッチャンの第一印象が印象がオレは気に入ってな、誘われるまま入ってみるかと足を踏み込んだ建物が初めてのアイドル利用だったわけなんだ。

 

後にオレとオッチャンはアイコンタクトだけで指名を理解し合えるほどになった。

 

オレの顔を見たオッチャンは即座に

 

 

まゆちゃん」ご指名ですね


 

と。

 

辻の風俗店アイドルで、オレのアイドルになったソープ嬢「まゆちゃん」

店舗は建物の3階だった。

 

(確か火災も3階だったよな・・・。)

 

建物の中に入って、白い壁の階段を上って左側に入口があった。

 

靴を脱いで正面の待合室で待つように指示され、テレビを観るか置かれた雑誌を読んだ。

 

しばらくするとドアをノックしてオッチャンが顔を出し、一番奥の部屋へ行くよう指示された。

 

両側に各部屋の扉がある通路を進んで奥の部屋に入ると背の高い女の娘が

 

 

あ、ど、どうも、まゆ、です


 

と、とてもぎこちない素人感丸出しの決して美人でも可愛くもない女性が出迎えてくれた。

 

これがオレとまゆちゃんとの初対面の瞬間だった。

 

ハッキリ言って顔はちょいブサイク、いや、ブサカワ系に属していた。

 

ちょっと愛嬌もない、無愛想な感じがして、オッチャンとは違って第一印象は悪かった。

 

ただ、スタイルは上々だった。

 

くびれた腰と適度な美巨乳で、歳は24,25ぐらいだったろうか。

 

入店直後で、働き始めたばかり。店から指導を受けていないのもすぐに気づいた。

 

だって客の服は脱がせてくれないし、洗体も下手くそ。

 

なにより会話もロクにできなかった。

 

極めつけは、彼女は口が臭かった。

 

口臭はダメだ、顔が可愛くても、オッパイが大きくても息が臭いのはダメ。

 

でも、でもなんか、なぜか憎めなかった。

 

変にプロ意識持った義務感でやる風俗嬢ってなんか冷めるじゃん?

 

それがゼロで逆に自然な感じでイチャイチャできたんだよ。

 

その日の初めてのプレイは、可もなく不可もなく普通に終わった。

 

それでな、なんでだろうか、その日以来オレは彼女でしか興奮しなくなっていた。

 

アイドルで「まゆちゃん」を指名しても出勤してない日はそのまま帰った。他の店に行くこともなく諦めてオナニーで我慢した。

 

なんであんなにハマったのか、今思い出してみると、なんつうか、体の相性が生まれて味わったことのないほど噛み合う感覚だったんだよな。

 

身長も女にしては大きい方で、オレとさほど変わらなかったんだけど、妙に艶かしい色っぽい曲線を描いて、だんだん恋愛の感情が湧き上がってきた。

 

オレは指名すた時は必ず口説いてデートに誘ったり、連絡先を聞いたりするようになった。

 

彼女はオレのアイドルになっていた。

指名して会うごとに驚くほど綺麗になっていく「マユちゃん」を好きになったオレは本気で求婚した。

火事(火災)から十数年が経ったのか、オレが通っていたのが10年以上も前のことなんだが、今これを読んでいる男性の中には、ソープランド・アイドルの「マユ」ちゃんを憶えている人もいるだろう。

 

だってよオッチャンに

 

 

今日、まゆちゃんいますか?


 

と聞くと

 

 

すいませぇん、今日はもう予約でいっぱいになっちゃって


 

と完売する日もあったからだ。

 

つまり、オレ以外にも彼女の魅力に気づき、その潜在能力に気づいてファンなったスケベ親父がいたってことなんだ。

 

だがオレは待合室で順番を待つようなことをせずに帰った。

 

帰って「まゆちゃん」を想像してオナニーをした。

 

オレ以外の男性に抱かれた後の「まゆちゃん」を犯すことに悔しさを感じたからだ。

 

「まゆちゃん」を指名する時は、その日の「まゆちゃん」の最初の客でなければならなかった。

 

それでな、オレがアイドルのマユちゃんに通った期間は約半年ほどだったんだが、指名して会う度に可愛く綺麗になっていったんだよ。

 

アイドルや女優が地元から上京してデビューして垢抜けていくように、「まゆちゃん」も明らかに化粧が上手になり、顔つきも変わっていったんだ。

 

それから口臭が消えていた。あの臭かった息が無臭になっていた。

 

オレは聞いたんだよ、

 

 

マユちゃん、彼氏できたでしょ?


 

すると

 

 

うん?ん~うぅん・・・


 

と否定せず、曖昧な返事。

 

 

だってさ、マユちゃん、明らかに前より可愛くなってるよ、初めて会った時とは別人なぐらい美人になってるよ、化粧もこんな上手じゃなかったよ、彼氏さんができたんでしょ?


 

と畳み掛けると、まんざらでもなさそうな表情で言葉を濁した。

 

オレ「まゆちゃん」がキレイになりだした頃から、追加料金で延長を申し出るようになった。給料の半分以上を「まゆちゃん」につぎ込んだ。

 

終了時間を知らせる部屋の電話が鳴ったらよ、オレが受話器を取って延長を申し出た。

 

普通は辻のソープ街に通う人って料金を値切ったりする奴が多い(と思うんだが)かもしれんが、アイドルでは、オレは一切、値切らんかった。

 

正規の料金でサービスを受けるオレを、オッチャンもよく思ってくれているらしいのが対応で分かった。

 

風俗嬢の彼氏に嫉妬か!?ヤキモチか!?って言われたら

 

はい、嫉妬してます

 

と答える。

 

オレは、完全に「まゆちゃん」に恋していた。

 

好きという感情を突き抜けたラブだった。

 

風俗で、あそこまでハマったのは、後にも先にも「まゆちゃん」だけだ。

 

そしてオレはある日、彼女に求婚した。

まゆちゃんは言った、「風俗を卒業して普通の仕事をしたいの、だからもう会えません」と。

仕事も手につかないほど「まゆちゃん」に思い焦がれ、その日も電話で出勤を確認してアイドルを訪れた。

 

ノーメイクのすっぴん顔が、チークがノッたり唇が艶やかになり、で幼虫が蛹(さなぎ)になって蝶に生まれ変わるような過程にオレは惚れた。

 

口臭も無臭になり、歯磨きやリステリンのいいニオイがするようになっていた。

 

また最初はマグロ状態だったのが、攻める姿勢が見られるようになり、キスする時も舌を入れてきたり、目をつむってキスしていたのが目を開けていたり、外見だけじゃなく内面までも、プレイまで変わっていた。

 

そしてなんとなく抱きしめた感触も最初の頃よりも違っていた、なんていうかうまく書けないが、女性らしさが増したような気がした。

 

オレはいよいよだと感じた。

 

このままだと彼氏さんに奪われてしまう(そもそもオレのものでもなかったがw)、一日も早くアタックしてゲットせねばオレは「まゆちゃん」を失ってしまうかもしれん。

 

ある日のプレイ後、オレは

 

 

まゆちゃん、やっぱり彼氏いるでしょ?


 

と聞くと、無言でうなずいた。

 

 

その人のこと、好きなの?


 

・・・無言。

 

 

まゆちゃん、オレと付き合ってよ、そして結婚しようよ。絶対に大事にするし、浮気しないし、仕事も死ぬ気で頑張るよ


 

オレの顔を見た彼女は言った。

 

 

あのね、もうここをやめるの。風俗を卒業して普通の仕事をしたいの、だからもう会えません


 

と言いながら、はにかんで笑ってくれた。

 

フラれたというよりも、拒絶に近かった。

 

オレはもうまゆちゃんを飛び越えて、オッチャンに土下座して

 

 

オッチャン、マユちゃんをオレに下さい!


 

って頼もうかと思ったが、潔く諦めた。

 

そりゃそうだよな、父親に頼めよって話なんだが、あの建物、あの空間の中ではオッチャンが父親みたいなもんだったからよ(笑)

たとえソープ嬢、風俗嬢でも女性は恋をすると綺麗になる過程を風俗店で見れたオレは幸せだ!

思い出す、キスしながら目を開けてみると、「まゆちゃん」も目を開けてオレを見ていたことを。

 

(最初の頃はキスしてると目を瞑ったままだったのが、次第にオレと目が合うようになっていた)

 

オレが穴の穴まで舐めた女は、「まゆちゃん」が初めてだったことを。

 

また、理由は聞けなかったが、行為中の喘ぎ声が、明らかに出会った頃よりも大きく、エロくなり、その表情も色っぽくなっていたことを。

 

あの感じ方は、オレ以外の男性客にも開発されてる感じがして悔しかったが、オレが育てているような気もして妙に興奮した。

 

本当に好きな女にしか攻めない蟻の門渡りをクンニしたら絶頂に行き着いて尽き果てた「まゆちゃん」の恍惚の顔、

 

あの時のオレは、「まゆちゃん」に会うために、アイドルに通うために仕事をしていたようなものだったな。

 

揉んだオッパイの感触、吸いまくった乳首の味、舐め上げたオマンコのニオイ、オレも毎回フェラチオしてもらった。

 

だが、「まゆちゃん」を欲しがるオレの想いとは裏腹に、彼女は去って行ってしまう。

 

卒業宣言を聞いた日の帰り際、オレと彼女はいつもやる階段を降りる手前の踊り場で手を繋いで濃厚なディープキスをした。

 

名残惜しい空気を漂わせ、なかなか階段を降りないオレに彼女は言った。

 

「来月にはアイドル辞めると思います。」

 

オレは諦めきれずに言った。

 

 

他のお店に移るの?


 

まゆちゃんは無言で首を横に振った。

 

 

結婚するの?


 

また首を横に振って言った。

 

 

このお仕事を卒業して、普通の仕事をしようと思います。


 

って・・・。

 

そっか、とオレはアイドルを後にした。

 

卒業宣言を聞いてから数週間、オレはアイドルを利用しなかった。

 

そして、1ヶ月ほどして電話すると、あのオッチャンから「あぁー彼女、辞めちゃったんですよねえ」と教えてもらった。

 

オッチャンの言ったことがホントなのか、ウソなのか、わからなかった。だって、求婚してくる客なんてNG・出入り禁止に指定されてもおかしくない。

 

でも、あのオッチャンなら隠さずハッキリと言ってくれるんじゃないか、とも思っていた。

 

だから、オレの中では「まゆちゃん」はアイドルを卒業して、風俗業から引退して一般の仕事をしていることになっていた。

 

それから数カ月後、火災のニュースが飛び込んできた。

 

実は「まゆちゃん」はアイドルを辞めてはいなくて、実際は在籍していたかもしてなくて、あの火災の犠牲者かもしれないけれど、オレに確かめる方法はない。

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